ドゥブロヴニク-ヴェリコ・タルノヴォ 280kmの旅
東ドイツのベルリンから幾つかの国を走ってきて、いよいよ5ヵ国目のブルガリアに入国することになりました。前日には全輪がパンクしており、まともに真っ直ぐに走ることすら困難な状態ですが、国境の町「ヴェリコ・タルノヴォ」を目指して走ります。
昨夜は寝る前にドゥブロヴニクのお店でドイツから持ってきていたワインを売却しました。33マルクを手に入れましたが、ほぼ全てが宿泊代に消えてしまいました。タイヤは売っているのにお金が無くて交換は出来ませんでした。
出発して間もなく
前日とは違って雨は降っていない分、カウンターステアの量は減ったものの走りにくいし速度が出ないのは相変わらず。ドゥブロヴニクを出発して間もなく未舗装の道にさしかかりました。看板には次の街まで280kmという案内。
未舗装の道に入るとかなりの急な坂でした。叔父が言うようにこの坂を越えるにはパワーが必要。そう言われても現状のライカ601は全輪がパンクしており、路面に十分な力を伝えることは出来ません。平坦な道ですら大変なのにこの坂を登られる自信がありませんが、それでも頑張ってみました。
1度目は登り切れずに坂をズルズルと滑り落ちました。2回目は助走を付けた上でジグザグに走ってみて登られるかと挑んでみましたが、やっぱり坂を滑り落ちました。
そして旅の終わり
2度目の挑戦で坂を滑り落ちた時に路肩に引っかかりました。段差が車の底を打ってしまい、前にも後ろにも進めない状態になりました。この状態から脱してもパワーが伝えきれないタイヤでは、この坂を登るのは難しいと判断。ハンガリーまでやってきましたが、今回のドライブはハンガリーで断念することになりました。
ベルリンに帰ってきた泥だらけのライカ601。2回目のドライブではだいぶ先まで行くことは出来ましたが残念ながらトルコには辿り着けませんでした。1,2回目とやった中で、現状のライカ601では走りきるのが難しそうです。そこで、3回目の挑戦の準備として、ライカ601と懐事情をパワーアップさせていきたいと思います。当分はベルリンとドレスデンの間を何度か走る事になりそうです。
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